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2010/10/15

『ミント』について

1.先ず、携帯電話という表現方法について。携帯電話を使うというのは、画面を画面に映すという二重視覚効果、またその難しさという技術的問題の他に、文脈としてどう捉えるかが問題だと思う。ここでは「 」の中に文章が入っているが、ナレーションが入るということなのだろうか。画面が映るのだろうか。何秒ぐらいなのだろう。観客に読ませるべきなのだろうか。そもそも観客は開始15秒ぐらいで映る携帯の画面に映る文字を読む集中力があるのか。観客に文章を読ませるのか読ませないのか、また聞かせるのか聞かせないのか、それが映画の文法であって、その駆け引きがあるから映画なのだと思う。例えば昼下がりのアパートをシャシンで撮るとき、どのアングルで何を映すかによって「寂しさ」や「暖かさ」や「静けさ」が写り込む。それらは無言でありつつも、ものを言うのだから、これが文法である。携帯電話というのはもっと狭い「もの」だからもっと単純であるけれども、それだから難しいと思う。

2.うーん、「ト書き」が少ないね。シーン2では、
「だから眠いよー」と目をこする(折角、映画サークルなので、ト書きには「と」を入れよう)
だけだよね。それ以外二人は微動だにしないのだろうか。書いてなくても、実際に演出するときはキャラクターが固まっておいて欲しいし、もう固まっているのなら別紙にキャラクター表をつくるとかしたらどうだろう。そのためには家康が、はるかやさつきのことをもっと好きになることが必要で(逆に強い憎しみでもいいと思うけど)、はるかの履歴書だけでA4一枚ぐらい書けるだろうに。俺だったら、
 はるか「エー!何であんな時間に!?」と立ちあがり、黒板を消しにいく。
 さつき「急に今すぐ見なきゃ!ってなることなくない?」と座ったまま体を捻ってきく。
 教室から声が消え、二人だけになる。(移動教室)
 はるか「いやー、わたしはないかな」
 さつき「えっ!?」
 はるか「わたしはな・い・か・な。」
 さつき「だから眠いよー」と目をこすりながらはるかの脇に立ち、一緒に黒板を消しだす。
 はるか「大丈夫?」と顔を覗き込む。
 さつき「次、寝たらまた宿題とか教えて」
 はるか「はは、別にいいけど、起きる努力もしなよね」
     と時計をチラッと見る。
 はるか「あ!あと一分!」
 さつき「やばい!どこ!?」
 はるか「第二生物室!」
 走って教室を出て行く二人
 
てな感じで、ちょっとやることできたんで一旦ここまでで失礼。

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