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2012/02/26

「雨中夢想」制作日誌



上映会おつかれさまでしたーー!

最終日にして作品を投げ込んだ、ぱっさんです(*・ω・*)>

今回は、その作品「雨中夢想」の制作日誌です。いま、「HARD CANDY」を字幕で観ながら書いているので些か文がおろそかになるかもです、すみません。





・「雨中夢想」のはじまり、登場映像について

さてさて、「雨中夢想」は私がサークルを兼ねている、写真部さくら組の去年の夏合宿で撮影した映像をもとに制作した映像作品です。なので、もともと映像があったところにストーリーをこじつけています。なので、ストーリーにむらがあったり、飛躍したりでしたね。

大切なのは!これが私の相棒PanasonicのLumix(DMC-FX70)というコンパクトデジタルカメラで撮影されたことなのです\(*>ω<*)/ 

日頃から機材力の無さで有名なViCCですが、高価なカメラが怖い貧乏としては、自分の愛機たちが冷めた目で見られるのはかわいそうでした。

そんなある日、カメラの設定に発見したハイビジョン撮影の文字!コンデジなのにハイビジョン!!そして、合宿先の鎌倉のカメラ屋さんで偶然発見した防水パック、なんと¥500!!
子供の名前を「みなも」にしたいぐらい水が大好きなぱっさんは即効購入しました。

そーして、そのコンデジの力量を確かめるべく、「雨中夢想」計画は始動した訳です。
上映会場でみるコンデジ画像、全然A1Jに見劣りしないぜ(*;ω;*)ぱちぱち。

マイクは装着できないので台詞とかは役者の距離で難しそうなのとか、もちろん映像を撮るべく作られたビデオカメラさんたちには敵わない部分も多いかもですが、気軽に水につけることが出来たり、カラーフィルター簡単に被せられたり、コンデジの利点だって大きいぜ!見くびるなよ!と彼らを代弁してあげられた作品だったかなぁ、と思いましたが、コンデジアピールが足りなかったので気づかれてないですね、たぶん。コンデジなんですよ、みなさん~~!!

あと、気づかれていないといえば、作品の色合い加工は撮影段階で既に行われている、ということも気づかれにくかったかな、と思います。

もともと、写真でやっていた撮影法でやっているので、WBをずらしたり、カラーセロファンを被せたりと、超乱雑です(笑)写真でもですが、映像は特に撮影後の編集での加工が多いようですからね~、気づいてくれたかな~。

写真の場合ですが、私はPCの前にずっと座ってると肩が凝るのと(はい、今まさに凝ってきました)、加工してるとどれも良すぎて迷っちゃうのと、撮影時のテンションを持続できないので、撮影段階で加工とか工夫する法がどうしても好きなんですよねー。


・ストーリーについて

てきとーなわりに、去年の夏から「どんなのにしようかな~」と考えてて思い入れは大きい作品なので、長くなってすみません;;ストーリーについてですが、長く考えてるので実は浮かんでは消えた案もありました。

一番最初は「母を海の事故で亡くして水が嫌いになった少女が立ち直るまで」というかなり重いテーマで考えましたが、人が死んでいるのって嫌なのと、個人的に色々あって不謹慎なので止めました。でも、その頃から冒頭の傘とラストに海へ向かう電車からの車窓、というのは決定でした。


現在のストーリーができたのは、もう編集してるときだったので完成前夜というか、完成日早朝というかですが、「昔の友達が夢か現実かわからない」というのは、数日前のぱっさんの夢に旧友が登場した辺りに所以します。最期にいきなり天気に帰ってくる辺りは青空映像を流すための無理やりでしたが、結果的にわりと好きな台詞でした。

ちなみに劇中の「海とはないちもんめ」は鎌倉合宿より以前に思いついたお話です。たぶん多くの人に意味不明ですが、つくぶんとさくら組を兼ねてる後輩が写真集に使ったといってくれるほどのテーマです!だって、海とはないちもんめしたら、負けたら呑まれるけど、勝てば海を手に入れることが出来るんですよ!なんだか壮大じゃありませんか!あんま、ストーリーには関与しないですが!

そんな風に、てきとーストーリーで、主人公の性別すら明らかにされないので、お客さんの感想を呼んでて解釈にびっくりなこともあったんです。そーゆーのをみると、よくわからないストーリーも作品に触れ幅というか、観客が勝手に埋められる落書きスペースみたいのを持ってるのかなーと思って、面白くなりました。色んな解釈が出来るな、と思ってみてみると、私自身の解釈も制作当初とはもはや変わりました(笑)自分の記録代わりにここに載せてていいっすか。

以下解釈推移(一応隠し文字にしてみました)↓
もともとは「雨の日に会う友達=空想」で、主人公(女)が自分で作り出した空想と決別したのが海に行った日、という考えでした。そして、ふと雨の日に昔を思い出し、海に行きたくなる、という設定です。とりあえず、夜の街から緑の電車のシーンまでは全て空想なんです。

でも、練り直した解釈だと主人公はいきなり猫になります(^。ω。^)幼い猫にはいつも行っている家があって、そこに住む女の子は家にいなくちゃいけない雨の日にだけ、猫とお話をして過ごすんです。おそらく少女は一方的に自分の思い出話をしてる訳ですが、猫は彼女の話を聞きながら空想の旅をしていました。夜の街から緑の電車は猫が話を聞いて想像した風景です。ある日、少女は海の話をします。たぶん「はないちもんめ」は彼女自身が海でやっていた遊びです。でも「呑まれてしまった」というつぶやきは、彼女ではない誰かが「呑まれてしまった」と取ることもできるかなぁと思います。事故を目撃して、もしかしたら被害者は身内の人だったかもしれません。そうして、次の雨の日にその家に行ってみると、少女はもう引っ越していた。事故が原因で引っ越したとも考えられるし、単に引っ越したのかもしれない。なんどか雨の日にその家を訪れてみても出会うことはなくて、ある雨の日、猫は少女や彼女が最後に話した海の話を想い出しながら、海へ行ってみようと思い立つ。

この解釈、作ってるときの解釈以上にしっくりきて興味深いです。映像作品って奥深いですね。でも、猫目線映画は以前にぼっちゃんが撮りたい!って言ってたので、やっぱりこれは一解釈であって決して猫映画ではない、ということにとどめます。だから、ViCC猫映画を開拓してね、ぼっちゃん(*・ω・*)/

そーいえば、この「雨中夢想」、見返してみると色んな先輩を吸収した感があるんですよ!上映会終了ぎりぎりに出した辺りは座長の「巻貝」、全部ひとりで制作した辺りは上田さん、文字と映像の交互作戦は暫定さんの「居残り掃除」、作品の不思議感は大好きな過去作品であるにゃった監督の「Pursela」に近づけたかなぁと(´ `*)特別意識していた訳ではないですが、偉大な先輩方がいて後輩は成長していくのですね。しみじみ~。僕もがんばろう!

あと、エンドロールのスペシャルサンクスにも書きましたが、私はいつも動きが遅いので、いつも何気なく私をサテライトに誘うずーみん(笑)無しには、「雨中夢想」の完成はありえなかったと思います、ありがとう、ずーみん!デニーズ軟禁事件依頼の背中の押しっぷりでしたね!あの時は崖から突き落とされたかと思ったけどね!!笑

「HARD CANDY」挫折!見直そう!

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