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2012/06/26

『蒼い鳥』撮影総括 そして 今後の制作についてのあれこれ

 ご無沙汰してます
 ぶしょーです


 まずは挨拶代わりに最近観た映画の話でも・・・

『外事警察 その男に騙されるな』
 ドラマシリーズからのファンなので、是非とも見に行かねばと思っていた作品で、飲み会でオールした翌日に一睡もせず強行軍で観に行きました(笑)全体的に暗めの色調やあえて固定しないカメラワーク、人物の顔アップの多用で表情を見せるなど、独特かつ格好いい演出は健在です。騙し騙され、引き入れ引き受け、背負い挑む。ドラマ版を知らなくても、このノワールな世界観にハマれるはず。『ケイゾク』から渡部篤郎の演技は大好きですが、今回の映画版では田中泯さんにだいぶ惹きつけられました。そう、「儂は何をしてもええがじゃ。天才じゃきに」で有名な『龍馬伝』の吉田東洋役の方ですね。その凄みのある演技が僕を寝かせずラストまで持ってきました

『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
 ラブストーリーなんて言葉にするのもこっ恥ずかしいなんて思ってた非リアですが、こ
 の映画の「715日の出来事を23年分描く」というコンセプトが気になって気になってしょうもないので観てきました。もうね、悔しいけど、大好きですよこの映画(笑)思い出すだけでご飯三杯いけるほどの想いを持ってしまういい映画です。自然と心が動く=感動するという感覚で、こてこての演出で「さあ泣いて下さい」とやりがちな日本の(ダメな)ドラマの悲しさったらないぜ。あと、舞台が全編ヨーロッパだったのもgood!
   ニューヨークとかだったらここまで感動しない気がする。唯一、残念なのは、僕の隣の席に感動を共有する麗しい女子がいないこと(笑)ViCCは随時部員を募集してますが、僕も随時一緒に映画に行ってくれる女子募集中です!・・・いや、ホント、すみませんでした


 以上2本ともお薦めです
 興味のある方はぜひチェックしてみて下さい















 そして、タイトルにもありますが・・・
 私の監督二作目の作品『蒼い鳥』が、先日クランクアップしました!
 うぇーーーーーーーーい!!カシオレ、カシ・オレ!! って気分です 高揚して(笑)
 この作品に関わって頂いた全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです
 編集も頑張ります!





 さてさて
 嬉しいことでもあるのですが、否応がなく後輩も出来ちまったので、先輩として今回の作品の撮影における総括チックな文章でも書こうと思います
 初監督作品に入る前に、うっすら参考にしてくれたら嬉しいですな


 まずなにより、『蒼い鳥』制作で痛感したのは、

一人では映画は作れない
 ということでした


 それはつまり、
部員のみんな・キャストの皆さん、マジでサンキュー!! ってことでもあり、
 「作品制作における協力体制をどう構築するか」という問題の投げかけでもあります


 初作『アンラッキーマン』を撮った時も、先輩方・同輩たちの撮影に参加させてもらった時も、基本的には監督がほぼ全てを実行・統括するというスタイルでした
 撮影ちょい前に参加を呼び掛け、空いてる人は積極的に参加する。監督以外に特別仕事があるわけでもないし、カメラも基本一つだし、小さいサークルだし、こんなもんか と僕も思っていました


 しかし、ViCC4月をもって劇的に変わった
 それは勿論、部員の増加という、素晴らしき事態のことです
 人が増えれば、おそらく必然的に撮る作品の数は増えます。そうすると、効率よく撮影をこなしていくには、どうするかという議論も出る


 一旦、効率の話は置いといて
 部員が増えたんだぜ・・・

 
 何か、面白いことが出来ると思わんか?


 ・・具体的に言えば、「出来ることの幅が広がるのではないか」ということです




 素人に毛が生えた程度なんで、詳しくはわかりませんが、
 ある種の「行き当たりばったりな」撮影よりも、より綿密な撮影が出来るのではないか
 と、思ったのです

 『蒼い鳥』制作においては、企画提出の遅れ+撮影の5・6月中強行ということをしたので、まあしょうがないのですが、スタッフ集めやスケジューリングに苦労しました
 撮影によっては、ほぼ一人で役者さんに指示しカメラ回しカット確認しをしなければならない局面があった
 しかし、部員に来てもらったら来てもらったで、全員に適切に仕事が回せず、手持無沙汰にして長時間拘束してしまったこともあった
 一人では負担が重い、そのくせ人に仕事を回すのが下手・・・
 凹みますね





 この撮影の総括として、提案出来る解決策は一つ
 制作チーム制度(仮)の導入です


 『蒼い鳥』では描きたいことが明確にありました
 でも、それをスタッフとして参加してくれた部員と共有できてなかった
 だから 指示を出す・指示を待つ それ以上の関係性を制作側が築けなかった
 それが恐らく、上記の問題の一因だと考えます

 「『自分の作品』ではない作品」の制作に参加してもらえるため条件とは何か
 どうしても最初は、内向きの拘束力みたいのを思い浮かべ、それについて考えてしまいます
 「なんのためのサークルなんだ」「いや、機材使わせてもらってるだけありがたいな」「でも、それだけじゃ人が集まって組織たる意味は?」色々と自問自答しました

 拘束する のではなく、共有する
 それが打開策かもなと最近思うようになりました
 描きたいこと、そのための演出プラン、そのために何が自分に出来て何を頼りたいのか・・・


 一つの作品に対してそういうものを共有する仲間がいれば、より質も向上するかと思います




 
 いうてもチーム組んでる時点で、仲間の時間と労力はもらってる訳で・・
 結果的に「拘束」してるかもしれません

 でも、それを拘束と捉えるなら、サークルの意味ってどこにあるの?と一周回って問いたい そして、そこで費やした時間は、自分が監督として旗をふる時に、仲間から同じ形で還元されるのではないですかね

 具体的な案はまだありませんし、制度としてガチガチに固める気もない
 撮影に慣れていて、自分で好きにやる方が性に合うって方もいるでしょう



 でも、せっかく人数も増えたんです
 企画・ストーリーを練るにしても、キャスティングの人脈にしても、良い画を撮るための演出にしても、仲間から力を借りれて、自分が力を貸すことで還元していく・・・
 そんな環境づくりについて本気出して考える局面まで、ViCCはきたのではないでしょうか

 企画書を出す意味とか、どこまで公的にやってどこから私的な手段でやるのかとか、作品ごとのスケジュールの管理だとか、皆で試行錯誤して良い形を目指したいと僕は思ってます









 『蒼い鳥』にもどると
 役者さんの演技とか、脚本の出来とかそういった点はあくまで自分としては満足のいくものになったと思います
 僕が人見知りなので、きちんと引っ張っていけるか不安でしたが、撮影が進むにつれて、全体の雰囲気もいっそう良くなってきました
 いい空気感の中で撮影出来る喜びったらないです
 全体の出来は編集次第ですね 頑張ります


 まあ、色々と書きましたが、

 『蒼い鳥』無事撮り終わりました ありがとうございます! お楽しみに!
 
 そして

 ViCCのこれからの制作環境について、皆で考えていこう


 以上二点に要約出来たっていうね(汗)
 



 そして
 ViCCは随時部員募集中です
 上記のように撮影したり、色々真面目に考えたり、たまにうぇーーーーーーー^いしたりしてます
 何か始めたいって人、ぜひ来てみて下さい!

 そして今回のこの記事を読んだ部員は、これからのViCCについて考えたり考えなかったりレポートやったり単位をとったりしてみて下さいね




 長文失礼致しました

 

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